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森金融庁長官 衝撃の講演内容と関連記事まとめ

ことの発端は、
2017年4月7日に、日本証券アナリスト協会が主催する「国際セミナー」というセミナーで森長官が行った基調講演の内容があまりに衝撃的すぎて局地的に大騒ぎ。
というわけでまとめておきました。


国際セミナー|日本証券アナリスト協会

今回のセミナーでは、日米の資産運用業界のトップリーダーを講師に迎え、資産運用会社として更なる飛躍に向け、今後進むべき方向性について論じます。

本セミナーの主な視点

  • 日本の資産運用ビジネスの課題と対応
  • 新しい運用スタイルや手法の違いと意識改革
  • 見直されるトラディショナルな運用と、アクティブな商品開発や提供
  • 資産運用の専門人材の育成と運用体制の再構築

一般の方のご参加は、4万円ですか!


日本証券アナリスト協会 第8回国際セミナー「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」における森金融庁長官基調講演 【金融庁(PDF)】

森長官の基調講演の全文がこちら。


金融庁長官としての発言ですから、金融庁のサイトに掲載されています。
大きめの文字でA4 7ページ。後述する去年の内容と比べても格段にわかりやすく、証券アナリスト向けというよりは広く国民に問いかけているようにも聞こえます。
ぜひ読んでみてください。


引用されてる論文、書籍はこちら。

経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

投資の大原則

投資の大原則

The Elements of Investing

The Elements of Investing

「投資の大原則」廃刊ですか! それでは、それぞれの代表作を。

敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉――株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉――株式投資の不滅の真理


森長官の発言はブレてないんです。相変わらずの内容なんですが、今回の発言はなにか鬼気迫るものを感じます。

金融庁長官からのメッセージ | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016

こちらは今年1月の投信ブロガーに向けたメッセージ。


日本証券アナリスト協会 第7回国際セミナー「資産運用における新しいパラダイム」における森金融庁長官基調講演(平成28年4月7日) 【金融庁】

実は、去年も全く同じ日に同じセミナーで基調講演をされてるんですね。
今年と違って、まず現状を説明し、金融庁としての取り組みを説明する。金融庁長官らしい講演ともいえますが、随所に主張は盛り込まれています。

これまで日本の金融機関は、総じて個人投資家に対し、手数料の高い金融商品を勧め、それを回転売買し、投資による成功体験を全体として与えることが出来なかったのではないでしょうか。これが個人の預金への選好を強める一因ともなり、銀行自身の経営にも長い目で見て決してプラスの効果が出ないという皮肉な結果になっているのではないでしょうか。

しかし、このセミナー、森長官のこの発言の後に、槍玉に挙げられている◯◯アセットマネージメントの社長が出てきてしゃべるわけですから…
しかも、2年連続で同じことをしてるって… さすがは金融業界とはいえ、森長官の発言がより過激になっていくのもわからなくはないですよね。。


関連記事をいくつか

まともな投信1%、森信親金融庁長官が斬る業界の悪弊(森本紀行) 【Yahoo!ニュース 個人】

森本さんもブレてないっす。

フィデューシャリー・デューティー -顧客本位の業務運営とは何か

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積立NISA、金融庁基準に適うアクティブ投信はわずか5本…森長官の講演が話題 【QUICK Money World】

そこでQUICK資産運用研究所は、金融庁が定めた基準に沿って、金融庁が2018年に導入する積み立て型の少額投資非課税制度(NISA)の対象となる投資信託を推定しました。

Quickは、その選ばれし積立NISA対象銘柄を探しています。


積立NISA 金融庁がアクティブ型にダメ出しの理由|マネー研究所 【NIKKEI STYLE】

日経というかこちらもQuickの方の記事。


顧客に投資信託を押し込む手数料ビジネスの社会的価値とは、金融庁長官の批判に反響 【市況かぶ全力2階建】

そして、2階建さんのまとめ。


捨てられる銀行 (講談社現代新書)

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捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

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